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赤沼ってどんなところ?

 赤沼は地形的には青森県十和田市のほぼ中央に存在し、市庁から西南へ3km程の所にある。

昔は1戸当たりの水田の割合が多く、兼業がほとんどであった。

 当地区の水田は、南側を流れる奥入瀬川の洪水地帯であった。頻繁に発生する洪水で流入する腐葉土により、うまい米作りには好条件の土壌入り圃場となっている。市内でも、赤沼はうまい米地帯として知られており、昔、南部の殿様が当赤沼の米を食べていたとの話もあったりする。

 また、当地区では自然の湧水が数多くあり、その中の1地帯に「平成の名水百選」に選ばれた「名水」がある。複数の伝説とともに「赤沼」が命名された由来の地所とされている。   

 一帯が「沼袋名水公園」となっており、湧水を組みに来る人、自然そのままの雰囲気を好んで来る人などが良く見受けられる。

赤沼から望む八甲田連峰

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新山神社(赤沼の守護神社)

名水「沼袋の水」について

   赤沼地区の自然に恵まれた湧水地の中に、「平成の名水百選」に選ばれた「沼袋の水」がある。昔からの伝説も多くあり、また、お茶の”野点(のだて)の会”が開かれたりする、神秘的な魅力あるゾーンである。

​赤沼命名の由来となっている。

   名水の入り口看板には、「赤沼」の地名の由来となる伝説が、3説表示されている。

   自然湧水地に発生するトゲウオ、トウホクサンショウウオ等が生息している。

名水全景.JPG
お祈願の場

   赤沼の新山神社の奥の院となっている大沼神社地帯にある湧水沼が、室町時代から明治に入るまで、信託の占い場として近隣27ケ村の崇拝信仰の霞霊場であったと伝えられる。現在は赤沼の住民が、正月元旦に米・お金を入れた”おさんご”に願をかけ沼に投げ入れて参拝している。

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自然の研修の場となっている

   十和田市立西小学校の自然を勉強する場となっている。北里大学の教員が講師で、毎年、4年生の生徒を現地で指導している。自然が守られている湧水地の生物の実態が分かる。

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トンボ、ホタルの生息地

   トンボの写真家によると、ここは自然に恵まれ、山際のチョロチョロ湧き出す所から、沼地は勿論、名水周辺で生育しているトンボを含めると、青森県内で見られるほとんどの種類がいるとの事である。

   ホタルの発生時期には沼地及び流れ出る水路で多量の発生が見られる。暗闇の中で光りながら乱舞する光景には、我を忘れるような感動の時間がある。

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